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思い出とか思考整理とか自戒とか

ジャニオタと"人を下げる笑い"の話

今回は哲学ブログ(?)です。ハイハイジェッツという言葉はこの直後に1回出てきて終了です。


昨日、ハイハイジェッツと美 少年がゲスト出演する番組でお互いを貶し合う様子がレポートされたネットニュースが配信され、一部のファンの間でゴニョゴニョッとなっているのを見かけました。
「vs売りは嫌だ」
「Hi美は貶し合うような関係性じゃない」
などいろいろな意見が散見されましたが、特に多かったのは、
「人を下げる笑いはやめてほしい」
という意見。
この「人を下げる笑い」という言葉、最近よく目にするんですよね。
お笑い芸人ぺこぱが「否定しないお笑い」で人気を博し、令和は人を下げない笑いの時代だ!なんて言われていましたが(いや別に言われていなかったかも)、ぜひTwitterで「"人を下げる笑い"」と検索してみてください。
9割ジャニオタです。

もちろんジャニオタの母数が大きいのでツイート数も多いと思います。ただ、ジャニオタvs非ジャニオタで見たってジャニオタのツイート数が圧倒的すぎる。ほぼジャニオタで埋まっている。
私もジャニオタとして生きているのでこのワードはよく目にしていましたし、社会的なムーブメントなのかと思っていたので、この検索結果を見て驚きました。
そして驚くとともに「なぜジャニオタはこんなにも人を下げる笑いに敏感なのか」と不思議に思い、このブログをつらつらと書いているわけです。(謎にこのワードをジャニオタだけが使っているだけかもしれないと書いた後に思いましたが、その辺りは検証するの面倒なので気付かないフリで)

最初に言っておくと、この文章は上記の疑問の答えを考えるだけの内容で、番組企画の批判もしませんしどこかのグループの批判も称賛もしません。
そもそも私自身は別にそのタイプの笑いが嫌いなわけではなく、別に面白けりゃいいじゃんのタイプです。私が面白いと感じなくても一般的に面白ければOK。特に地上波は。
まあ下げられたタレント本人が傷付かない程度のワードチョイスであることが前提条件ではありますが。そりゃ自担のことブスとかキモイとか言われたらカッチーンですわ。(雑草くらいは何も思わんかな…)

よって、ここから先は私が感じていない感情を想像した話になるので的外れなことを言うかもしれません。まあ今回の内容は別に誰に迷惑をかけるわけでもないので気にしないでいいかなと思ってます!(ヤバそうだったらDMで教えてください)



1. タイプ分けする

最初に、「人を下げる笑い」が嫌だと感じる理由を想像しました。他にもあるかもしれんが思いつかなかったりうまく言語化できなかったりなので以下の4タイプとして進めます。

タイプ1:人を下げる笑い自体は特に嫌ではないけど、人を下げる笑いをしたことで推しが叩かれるのが嫌だ

タイプ2:人を下げる笑い自体は特に嫌ではないけど、人を下げるような発言は一般的にあまりイメージが良くないので推しにはしてほしくない

タイプ3:純粋に人を下げて笑いにすることが不快だ

タイプ4:人を下げる笑いを不快と発言することで自分を高めている



2. タイプごとのジャニオタ該当率を考える

次に、タイプごとにジャニオタが多い理由が説明できないか確認していきます。


タイプ1:人を下げる笑い自体は特に嫌ではないけど、人を下げる笑いをしたことで推しが叩かれるのが嫌だ

これは、叩かれやすい状況に晒されているほど叩かれることに対する恐れは増し、該当率は高くなるのではないかと思います。そういった意味で、世間的に知名度が高く、バラエティでの露出が多く、ステレオタイプで批判的な見方をされやすい、ジャニーズ、48グループ、坂道シリーズといった大手アイドルが該当しやすいのではと考えます。
それに加え、内部にライバルが多いと内部のライバルのファンからも叩かれる可能性が高まり、更に該当率が高くなります。他界隈に詳しくないので明言は避けますが、複数のグループがデビューを競っている状態であるジャニーズジュニア界隈は当てはまりやすいかもと想像します。


タイプ2:人を下げる笑い自体は特に嫌ではないけど、人を下げるような発言は一般的にあまりイメージが良くないので推しにはしてほしくない

これを考える前に、なぜイメージを下げてはいけないのかをまず考える必要があります。恐らく、イメージが下がる→ファンが減る、増えない→売れない、仕事が減る、といった感じでしょうか。
あとは単純に自分の好きな人は良い人であってほしいという気持ち。「好きな人が優しかった ピース!」ってモー娘。も言ってる。
「売れない、仕事が減る状況を避けたい」という気持ちは、やはりアイドルファンに多い心理ではないかと思います。アーティストや俳優やお笑い芸人は、多少性格に難ありだとしても実力があれば仕事に大きな影響はあまり出ないなではないかと思いますが、それに対してアイドルは人柄を売る職業。イメージの低下は致命的です。
また、タイプ1と似て周りと競い合っている状況では「売れる/売れない」は特に気になるところであるため、やはりジャニーズジュニア界隈では特にこの傾向が強いかもしれません。デビュー組担でもオリコンビルボードのランキングや他のグループと比較されることを強く意識していれば当てはまると思います。
単純に好きな人は良い人であってほしいという思考については、所謂"リア恋"が多いジャニオタは該当率高いのではないかと想像します。好きな人が良い人だったら嬉しいよね!ピース!


タイプ3:純粋に人を下げて笑いにすることが不快だ

これはジャニオタや別のどこかの界隈のオタクに特徴的に多い思考とは考えにくいかなと。
考えられるとすれば、発信のしやすさの差でしょうか。不快に思う割合はどの界隈も変わらないけど、その不快な気持ちを発信する割合には界隈によって差があるかもしれません。
発信しやすい環境として考えられるのは、同じ考えを持つフォロワーがいる環境。同じ思想の人には自分の意見を言いやすいし、逆に違う思想の人に対して発信して反論されたり嫌われたりするのは嫌だと思うので。
あとは、界隈全体としてフラストレーションが溜まっていたり、愚痴や批判を言いやすい空気感であったりすること。タレント本人や番組企画に対してネガ発言をするハードルが低い状況であればネガなことでも思ったことをそのまま言うのかなと。
以上より、同じ思想の仲間を作りやすい界隈、またはタレント本人や番組企画に対して発言しやすい空気感の界隈であると該当しやすいのかなと思います。ジャニオタが他界隈と比べてどうなのかは正直わからん。


タイプ4:人を下げる笑いを不快と発言することで自分を高めている

これこそ人を下げてるのでは?って感じの表現になっちゃったんですけど(笑)、このタイプ結構いると思うんですよね。自分を高めるまでいかなくても、「"人を下げる笑い"は不快」というスタンスを取っておくのが正解、みたいな。
これってわりと当たり前というか、ごく普通な思考だと思っていて、私も今回は違えどわりと該当することが多いような気がします。でもこの思考は無意識というか、自覚はあまりない気もする。
このパターンが起きる要因は、周りからの自分の評価を気にすることだと思います。周りから良い人だと思われたい。そこまでいかなくても「正解のスタンス」を取って自分の評価を下げたくない、という思考が奥深くにあるのではないかと。
自分の評価というものは周りに人がいてこそなので、コミュニティが形成されやすい界隈が該当しやすそうです。ジャニーズはグループが多く存在するのでオタクのコミュニティも出来やすそうに思います。
または、他人の評価ではなく自己実現(?)のパターンもあるかもしれない。評価ではなくただ純粋に「正しい人間でありたい」という欲求。誇り高き武士の嫁か?



以上より、「ジャニオタが"人を下げる笑い"に敏感な傾向」は、わりと納得できるのかもしれないなというのが私の結論です。結論ボヤボヤ〜!

それにしても何で揃いも揃って「人を下げる笑い」ってワードを使うんだろうな。「人を否定する笑い」とか「人を傷つける笑い」とかいろいろありそうなのに。(「否定しない笑い」だとジャニオタ少なくてぺこぱの方が多いんだよね)
それこそタイプ3で書いたような同じ思想のコミュニティ内で使われて広まったワードであることを表しているのかもしれない。


ほんとヤマもオチも意味もない文章でしたが私はスッキリした。

おしまい